2007年09月11日
今回から、えのきにまつわるお話を、何回か分けての日記にしてみます。
今から22年前にスタートした、私のえのき歴。
飲食店の経験は全くしたことが無かったのに、
のんべえ横町に長~く地に足をつけて
商売に携わっている先輩方から、
華やかでもあり、ちょっと変わった若い女性が
「店をオープンしたらしい」
と当時の先輩の方々の間で、噂が立ちました。
渋谷駅の近くという、集客力の強い立地であっても、
1F、2F合わせて、たった16席のカウンターバーです。
しかし、肝心なのはお客さんです。
前々からのお客様からは、お酒の出し方や、酒のつまみ、
仕事でのいやな事を忘れて来ているのに、会話が堅苦しいから、
もっとリラクスできるように話かけて欲しい等等 ~云われた事も
「このママさん本当にこの商売出来るのかな~ぁ?」
イロイロな角度で、見ていたお客様方!!かなりハラハラドキドキしていたようです。
「やると決めた以上、頑張ってみるか?」
とあの手、この手と模索しながらの1年間でした。、
【えのきオープン時のモットー】その1
「海外の方も気楽に来れるえのき」
面白い事に、当時日本の経済が上向いていました。
外資系の会社が日本の市場に参入、海外からの優秀な学生がたくさん留学に来ました。
しかしその当時、のんべえ横町の通りには海外の人々の姿はほとんどありません。
外人のお客さんが店内に入りかけても、
「すいません!!言葉が出来ないので入らないで下さい」
と断るお店が、多かったようです。
当時の人々も語学が堪能ではなく、外国の人を見ると、珍しい顔で覗く事も。
えのきに一早く来店された海外のお客さんは、やはり学生でした。
閉店間際、お店の「のれん」を店内に入れる最中のことです。
「すいません!この横町は、何時迄の営業時間ですか?」
と。学生2人(一人アメリカ人)が、声をかけてきました。
店内では帰宅する同じ方向のお客様が
タクシーで送って頂く約束で30分間の営業延長!!
今考えると、この出来事が始まりだったかもしれません。
今では、その仲間や口コミでご来店下さった方々は、世界中で活躍されています。
仕事で日本に来日されると、必ず、「えのきのチズルさんに会いに来ました」
と訪ねてこられる。もう、涙が出るほど嬉しい~~。
同じ人間だもの、色々な人々と交流することよって、自分自身成長させられています。
私も、田舎から出て来た人間!!
ましてや、遠い海外から来日されて来た人達は、寂しい時もあるでしょう
そんな時、少なからず憩いの場として激励をしてあげたい。
それが”えのき”です。
お店のモットー1 海外の方にも気楽に来れるえのき = 実現!
次回 2 女性が気楽にご来店出来るお店のお話をします。